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11/1,2に開催されたWordCamp Kansai 2025にはデザインチーム、配信チーム、懇親会チームのリードとして参加し、過去イチ忙しいWordCampを体験しました。
イベント前からどれくらい忙しかったかは私のSNSのタイムラインから魚が消えたことを見て察していただければと思いますw
準備、配信と懇親会で走り回って、翌日どうしても見たいライブがあったので新幹線に乗ってライブに行って、翌日に古くからの音楽業界のお世話になった方の訃報を聞きフリーズしていたのですが、ようやく再起動して、モヤモヤしていたことがあったのでメモを残したいと思います。
WordCampのレポートや各チームの準備内容、今後のために残しておきたい情報については、別途ブログまたは今年のキャンプサイトに後日まとめる予定です。
至らないチームリードで関わったメンバーの方には本当に助けられっぱなしでした。本当にありがとうございました。
トラックセッションは登壇予定の方の変更により
“あなたも”わぷーファイブ”になろう!~困ったときはお互いさま!みんなで解決しよう~” みんなで助け合う困りごと相談スペースに変更になりました。
配信班としてその他のセッションは配信していたのですが、このセッションを配信するのは心理的にも質問や進行が難しいと判断して、
配信を無しにさせてもらって、できるだけ活発な発言ができるようにということで直前にファシリテーターの齋木さんと話しながら決めました。
セッションの最後にきちんと自己紹介もせずに苦言を発してしまったので、お前誰やねん!おい!と思われた方、大変失礼しました。
その方に届くかはわからないですが、簡単に自己紹介と、コメントさせていただいた背景と補足を少ししたいと思います。
他のCMSとの私の関係については、2015年から13のCMSコミュニティを集めて、大阪CMS夏祭りの言い出しっぺで実行委員をやっていました。
WordPressのイベントでは今年はフラッグシップWordCamp Asia(フィリピン・マニラ)、EU(スイス・バーゼル)、US(アメリカ・ポートランド)に参加し
Asia,EUはカメラボランティアをしていました。
また、WordPress Meetupの前身のWordBenchの頃からコミュニティには関わっており、現在もKansai WordPress Meetupの共同オーガナイザーのひとりです。
WordPressのミッションとして
democratize publishing / パブリッシングの民主化 があり、4つの自由があります。
- どんな目的のためにでもプログラムを実行できる自由。
- プログラムの動作を研究し、好みの仕様に変更する自由。
- 再頒布する自由。
- 変更を加えた独自のバージョンの複製を他の人に頒布する自由。
このfreeはmeetupの最初にもアナウンスしていますが、無料(タダ)のfreeではなく freedoms です。
インストールして自由に使えますが、継続的に安全に動かし続け、動かなくなった場合にも自分で対処する必要があります。
それは、どのサーバー会社のサーバーにインストールして使っていてもサーバー上のアプリケーションであるWordPressは自分で管理する必要があります。
今回の座談会の中で、ブロックに変更されてワークフローが変わってしまうことを快く思っていない、不便だと感じていることや、
標準の機能で自身が制作されるサイトに対して基本機能が不足している、翻訳されていない事が不便であるという意見がありました。
クラシックエディタ、ブロックエディター環境に変わり、当初の計画ではサポート期限2024年までとされていました
ブロックエディターの採用はWordPress Version 5.0 リリース時期: 2018年12月
フルサイトエディットはWordPress 5.9 リリース時期: 2022年1月
WordPRessの編集体験の進化は、FSE(フルサイトエディット)に向かっていて、製作者がクライアントへのアナウンスを行わなければならないと思います。コードを書くことが良いのであれば、優れたブロダクトもあると思います。
スマートフォンに例えるなら2018年のスマートフォンは iPhone XS/XR, iOS12
その頃のiOS、スマフォアプリをアップデートせずに使っている方もいらっしゃらないと思いますし、アップデートしないと使えないです。
このOS/アプリをアップをしないといけないことをメーカーやキャリアに殴り込むような人はほとんどいないと思いますし、
何らかの情報源をもとにアップデートしないとセキュリティー的な危険性が潜んでいるので、アップデートの必要性は理解されていると思います。
問い合わせフォーム、お知らせだけを表示するためにWordPressを使うというのは、運用/セキュリティ面で非常にコストが高く良い選択ではなくなっていますし、WordPress以外のプロダクトの方がそれについては長けているものも、もたくさん出てきていますので 、他のサービスやCMSにも目も向けて欲しいと思います。
クライアントワークで無理して使って、クライアントの体験を悪くしてしまってWordPress本来の評価が下がることは大変悲しいと思います。
作って納品されることがゴールではなく、それを利用しビジネスや情報をより良く継続的に発信し続けることができることが大切だと思っています。
言語に限ったとしてもオープンであるからこそ、英語でリリースされたものを、誰もが翻訳に協力することができ、それが採用されれば
その言語で使われている、すべての人が使えます。
日頃、お使いのWordPressの環境、コア、プラグイン、テーマが日本語で使えているのも、ボランティアで翻訳をしていただいている方がいらっしゃることを忘れないで欲しいです。
もし、翻訳されていないプラグインがあり採用を見送ったり、同機能のプラグインを制作されようとしているのであれば、翻訳に協力してみて欲しいと思います。
自分のWordPressのデータ、コンテンツは他のSaaSのサービスと違い、いつでも、自分の手元に置いておくことができます。
もし、契約のサーバーがサービスの終了やトラブルがあった場合にも、多少の作業は必要にはなりますが、別のサーバーで再開することもできます。
文字や写真の変更ではなく、コンテンツを自分で管理できることこそがオープンソースCMSの最大メリットだと思います。
たくさんの荷物が必要なキャンプに行くのにスーパーカーでは行かないだろうし、木を切りたい時にハサミは使わないと思います。
機能/設計的にはWordPressの元となったb2/cafelogをもとに開発されており https://ja.wordpress.org/support/article/history/
この過程を知って関わることで無理な仕様変更でストレスを感じず、上手に付き合っていけると思います。
OSS、SaaSさまざまなCMSやそれに付帯するサービスがリリースされていますので、関わる人が楽しく続けていくことを大切にしたいと思います。









