ATTRIBコマンド

ATTRIBコマンドは、DOS上でファイルやディレクトリの属性を表示・変更する
ためのコマンドです。
書式は次のようになります。

ATTRIB [+R | -R] [+A | -A] [+S | -S] [+H | -H] [[ドライブ:][パス]ファイル名] [/S]

前半部分は、属性の変更に使うオプションです。
読み取り専用が「R」、アーカイブが「A」、システムファイルが「S」、そして
隠しファイルが「H」に対応します。
「+」は属性の設定、「-」は属性の解除です。
あとは、これらを組み合わせるだけですね。
なお、これらの属性変更オプションを一切記述しなければ、ATTRIBコマンドは属
性を表示するコマンドとしても使用できます。

次の [[ドライブ:][パス]ファイル名] は、属性を変更または表示したいファイ
ル名を指定します。ファイル名を指定しなかった場合、カレントディレクトリに
存在する全てのファイルが一括指定されたものとみなされます。

オプション「/S」は、サブディレクトリのファイルも含め、カレントディレクト
リ以下の全ファイルを処理対象にするオプションです。
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● 応用例

CD-ROMのような読み取り専用のメディアに記録されているファイルやディレクト
リには、読み取り専用属性が付いています。これをWindows上でハードディスク
にコピーすると、属性もコピーされてしまいます。
データの受け渡しにCD-Rを使っている場合などは、データをハードディスクに移
すたびに読み取り専用属性を解除しなければ上書き保存ができず、不便なことが
あります。
Windows2000,XPならサブディレクトリのファイルまで一括して属性を変更できま
すが、Windows95,98,Meの場合は、一気に属性を変更することができません。
そのようなときには、ATTRIBコマンドが大活躍します。

ATTRIB /S -R

と入力するだけで、カレントディレクトリ以下の全てのファイルとサブディレク
トリに設定されている読み取り専用属性を一括解除することができます。

この他、フォルダに隠しファイル属性を設定することで、Internet Explorerの
「お気に入り」にある「リンク」「メディア」などを表示させなくする方法が、
ZDNetで紹介されています。(下記URL)
http://www.zdnet.co.jp/help/tips/windows/w0051.html

また、スタートメニューの項目も、上記と同様に、隠しファイル属性をつけることで非表示にできるようです。

-リンク元-